SPTⅡって??

 そもそも「SPT(エスピーティー)って何?」と思われる方もいるかと思います。SPTとは「歯周病安定期治療」のことです。歯周病の進行度合いの一つの目安に歯周ポケットの深さがあります。中程度から重度の歯周病の場合、適切な治療を受け病状が安定したとしても、歯周ポケットが深い状態のまま残ることがあります。ここで歯周ポケットをゴミ箱に置き換えてお話しします。ゴミ箱も定期的に洗浄していると雑菌の繁殖を抑えることができますが、洗浄もせずそのままの状態にしておくと雑菌はどんどん増殖し続け、更に異臭も放ちます。雑菌が増殖し続けこびり付いてしまうと洗浄するのも一苦労です。これは歯周ポケットにも同じことが言えます。深い歯周ポケットが多少残っている場合、ポケット内に炎症が無い状態(出血無し)で病状が安定するように継続的に管理しなければ、歯周病はすぐに再発し後戻りしてしまう厄介な慢性的疾患なのです。まだ治癒に至らず不安定な要素が残り、さらに安定した状態に改善していく治療を「SPT」と言います。

虫歯や歯周病菌の原因となる歯垢(プラーク)や食べ物やタバコでついた着色汚れなどは、毎日のブラッシングでは取り切れません。そこで、その着色汚れを取り除く有効な手段として、PTCという保険診療外の施術があります。PTC(プロフェッショナル・トゥース・クリーニング)とは、歯のお掃除のことです。そのPTCという施術が、平成28年4月の保険改正でSPTⅡとして保険外診療ではなく保険診療として受けることができるポイントその1の様になりました。

SPTⅡの効果

  1. お口がすっきりして
    歯垢を除去する事でお口をすっきりさせます。
  2. 歯がピカピカになって
    歯磨きでは取り切れない汚れを取る事で、細菌を再付着しにくい状態にします。
  3. 虫歯のリスクの安定化
    歯磨きでは取り切れない強固に付着している細菌(ミュースタンス菌)を取り除く事ができます。
    歯面を綺麗な状態に維持することにより、ポケット内の細菌の繁殖を抑制する事ができます。
  4. 歯周病のリスクの安定化が出来て、歯磨きでは届かない歯周ポケットの中の細菌も取り除く事ができます。
  5. 歯を強くしてくれます
    フッ素ペーストでクリーニングする事でする事で、歯の質を強化することができます。

SPTⅡの最大の目的は歯周病菌の増加を抑制し、歯周病の進行を抑えるだけでなくお口の中に発生している悪玉菌を全身に散りばめないようにするためです。
お口の中の健康を獲得し、さらに全身的にも健康をGETすることができます。
美味しく自分の歯で噛むことにより、健康寿命をさらに延長することが可能となります。

この良いこと5点が、SPTⅡとして保険診療で提供できるようになりました!!!

さらに・・・

 歯の表面の白くなっている部分(脱灰)は、そのままにしておくと虫歯になってしまいます。
継続的な管理を行なう事で再石灰化が促進され先の綺麗な歯質に戻す事ができます。歯質強化に有効的な高濃度フッ素も保険診療の改定により、保険外診療ではなく保険診療として受けられるようになりました

参考料金表

 

※SPTⅡでのフッ素塗布は、歯面が白くなっている方のみが対象となります。
※歯数や入れ歯の有無等により、料金が異なります。

歯科医のかかりつけ方と残存歯数

従来までのSPTⅠからSPTⅡになることにより、毎月より詳細に歯周ポケットのチェックが行なえるようになり、初期変化に早く気付くことができます。また、必要なケースにおいては毎月ポケット内の細菌の洗浄が行えるようになりました。定期的に口腔内の管理をすることにより再発や進行のきっかけを抑え健康な状態が維持されます。
かかりつけを持つことにより歯牙の保有数も増加ししっかり噛めるお口を作ることが出来ます。
また、歯面を専用機械でツルツルに仕上げることにより、歯面への細菌の再付着と着色除去ができるようになり日々の毎月の歯磨きでの管理がしやすくなりました。さらに、SPTⅡ時に使用できるフッ素の量も増え、虫歯予防効果も上がります。

歯周病の成り立ち

歯周病の進行するスピードは歯周病菌数と体の抵抗力のバランスにより健康が維持されたり進行したりします。お口の中の細菌数を極力抑える事で安定した状態を維持することが可能です。

歯周病の発症・進行と生体反応

体内においても歯周病細菌が体内に入り込むことにより生体の防御力にてさまざまな反応を起こし細菌に対して防御反応を示しています。