当院ではできるだけ神経を取らない治療をお勧めします

神経を取ることのデメリット

1.歯が失活することにより変色(黒変)してくる。審美的悪化
2.カリエスが進行しても症状が出ないため手遅れになることがある
3.根尖病変を生じやすい・・・・歯髄は天然の根充材
4.失活すると歯に粘り気がなくなり破折しやすくなる。
5.失活して14年ほど経過すると咬合圧でも破折しやすくなり結果、歯の
 寿命が短くなる

虫歯が進行して歯の神経のまで達してしまったら従来は神経を取る治療しか手段がありませんでした。しかし、近年開発されたMTAセメントとよばれる新しい虫歯治療材料で、必ずしも歯の神経を取らなくても治せる可能性が生まれました。当院では患者様の歯の神経を極力取らない治療法でむし歯治療を行っております。

※なぜ神経を取らないといけないの?

むし歯を放っておくと虫歯菌に感染してしまうからです。
身体は免疫力で細菌を排除しようとします。
しかし、歯の神経の場合、虫歯菌が歯の表面から入るためこの免疫力が負けてしまうのです。
そして、歯の根の先にまで虫歯菌が到達しますと、そこから出て行き、歯槽骨とよばれる歯を支えている骨に膿をためた袋を作るようになります。

こうならない為に、感染した歯の神経を取り除き、歯の内部を消毒することで無菌状態に保つということが、いままでの虫歯治療の基本的な考え方でした。

このMTAセメントは封鎖性、殺菌能力が高く、虫歯に冒された象牙質の再形成を促進する硬組織形成作用もあります。隙間が少ないので、虫歯菌が侵入することは非常に困難です。

上記のように、MTAセメントとプラズマ殺菌を併用することによって歯髄の全部もしくは一部を残すことができます。歯は歯髄を全部取ると枯れ木のようにもろくなる為、内部を補強して被せていかなければならなくなります。

MTAにより象牙質が出来ていて神経を残すことによって歯の寿命は長くなります。

メリット

高い殺菌作用

虫歯が神経まで達すると、神経を除去する必要があります。ある程度まで虫歯が除去できる場合、MTAセメントで殺菌することにより歯の神経を残すことができます。

高い封鎖性

通常のセメントは時間の経過とともに縮小し、その隙間から細菌感染しやすくなりますが、MTAセメントは固まると膨張するので、隙間ができにくく細菌感染する確率は低下します。

高い生体親和性

一般的なセメントは水分に接すると接着力が低下しますが、MTAセメントは根管内や骨に面した部分など、血液や組織液で濡れている部分でも使用可能です。

デメリット

自費診断

MTAセメントを使用する時は、保険診療外となるので治療費は高額です。

一次的な神経過敏症の可能性

処置後は、虫歯除去時の刺激等により一時的に神経が過敏になり刺激でしみる場合があります。ですが、これらの症状は徐々に軽減・消失していきます。